2014年12月30日火曜日

瀬波温泉 2014 その3

12月26日㈮

 朝から吹雪と,大荒れの海。


 朝食の後,ビーチに散歩に出てみたけど,5分で避難しました。


 今日はもう,どこかへ観光に行くのはやめて,温泉に集中することにしました。

 妻は,銭湯でも2時間近く入っています。

 動きが遅いので,着替えだけでも時間がかかるんです。

 今日は,
1回目 2時間
2回目 1時間半
3回目 1時間半
の,計5時間も入浴してました。

 風呂の中で何やってたんだよときくと,

 露天風呂につかったまま,ずっと海を眺めていたと。

 で,入浴に疲れたから,今日も おしゃれ浴衣 を着付けしてもらいました。



 そして,夕食です。

 食べきれない量の,超豪華な食事でした。





 ラウンジで外の吹雪を見て,今日は終わり。


つづく

2014年12月28日日曜日

瀬波温泉 2014 その2

12月25日㈭

 我が家の日産リーフでは、冬の関越道でバッテリー切れの不安があるので、レンタカーで出発。

 日産よ、なんとかしてくれ( *`ω´)

 我が家は群馬県の伊勢崎市。
 瀬波温泉は新潟県の村上市。

 目指す「大観荘」まではおよそ310kmもあるのですが,そのうち300kmは高速道路なので,我が家から大観荘に着くまでの間に信号機が10か所しかありません(^_^;)



 沼田のあたりで雪がチラつき始め,みなかみでは本格的な雪に,そして関越トンネルを過ぎた「越後川口SA」では,かなりの積雪がありました。



 雪で苦労している地元の人には申し訳ないけれど,妻は吹雪を体験したくてしかたがないので,この積雪を見て嬉しそうです。



 そして・・・

 村上のICを降りるとすぐに海が見えてきて,

 波が荒い!

 風が強い!



 急いで「大観荘」へ。

 玄関には,村上名産の「塩引き鮭」が干してある。


 ちょっとグロい(^_^;)


 クリスマスなので,ラウンジにはクリスマスツリーとサンタクロースが。



 お風呂は,内湯も露天風呂も海が目の前。




 
 サウナも,海を見ながら。
 これ,いいです(^^)




 妻は,風呂上がりに おしゃれ浴衣 をスタッフさんに着せてもらいました。




 初めて着付けをする人だったとかで,ちょっと着崩れている(^_^;)

 まあ,楽しいからいいか(^^)

つづく





2014年12月26日金曜日

瀬波温泉 2014 その1

 瀬波温泉は,新潟市から海沿いに北上して,もう少しで山形県・・・という位置にある温泉街です。

 温泉街ですが,賑わうのは海水浴の季節です。

 めぼしい観光名所もなく,漁港は小さくて,カニなんか売ってません。

 だいたい,温泉旅館なら群馬県にたくさんあります。

 では,なぜ私たち夫婦は温泉大国の群馬県からわざわざ泊まりに来るのか?

 それは,妻が冬の瀬波温泉に恋しているからです。

 その理由は

1 荒々しい日本海が見られる。

2 厳しい吹雪が体験できる。


そして,瀬波温泉の中でも「大観荘」に泊まる理由は

1 露天風呂の目の前に海がある。

2 おしゃれな浴衣を着せてくれる。

ここに来たくて,1年間,貯金もしました。

そんなわけで,年末に瀬波温泉「大観荘」に泊まるのはこれで3回目。

宿の人は去年と同じ部屋を用意してくれました。

嬉しいです(^^)

つづく


2014年12月24日水曜日

クリスマスケーキ

 オレは今,モーレツに落胆している!

 私が社会人1年生になった年のクリスマス。
 ついに実現した
「夢の クリスマスケーキ ホール食い」。

 一人で大きなケーキを独り占め,聖夜のケーキ一気食い。

 あれ以来,ほぼ30年,クリスマスケーキは不二家と決めていました。




 不二家のクリスマスケーキは特別なんです。

 誕生日用のデコレーションケーキでも,おやつのいちごケーキでも,上にまるごとのいちごがのり,2段のスポンジの間にはスライスしたいちごがはさんであります。

 でも,クリスマスだけは,スポンジの間にはいちごでなく缶詰の桃が入ってるんです。




 多分,全部いちごにしたら大量に作れないからだろうと思いますが,私はこの桃が気に入ってるんです。

 ミルキーの味の濃厚なクリームの中から出てくる,爽やかな甘さの桃。

 缶詰ですから,ほんのりと酸味があるところもまたよし。



 なのに・・・

 今年の不二家はクリスマスケーキをモデルチェンジしてしまいました。

 外見はあまり変わっていませんが,

 上にのせるいちごが,5個から4個に減りました(T_T)


 さらに・・・

 桃がたっぷり入っているはずのところに,缶詰らしき りんご が混ざっている!

 あの,缶の桃の食感が感じられない(T_T)


 もうダメだ。

 私は,新たなお気に入りを探す旅に出ることになったのです・・・(T_T)

2014年12月22日月曜日

美味しいコンビニ 2

 10年ほど前まで,コンビニの中華まんはローソンが断トツ,独走でした(私の評価で)。

 それが,冬のおでんの競争が始まるとともに中華まんの味の向上にも火がつき,今はシーズン中でも新しい味が次々に投入されるようになってきました。

 今,中華まんがいちばん美味しいのは,7-11です(あくまでも私の好み)。

 皮が(皮って言うのかな?)ふわふわ,もっちりして,中の具がいらないくらい美味しい。

 7-11の「ピザまん」と「りんごのデニッシュ」の組み合わせは,朝の通勤を幸せにしてくれる最強のコンビでした・・・昨冬までは。

 この冬,ショッキングなできごとがありました。

 7-11のピザまんが美味しくなくなったんです。

 薄味のモッツァレラチーズが増量されたためかチーズの風味が薄まって,トマト味ばかり強くなってしまったのです(T_T)

 昨冬のピザまんが美味しかったので,それに代わる中華まんを見つけるのは難しいなあとがっかりしていたところに,救世主が現れました。


 同じ7-11の「デミグラまん」です。

 全然期待していなかったのですが,これが美味しい!

 ピザまんからトマト味を抜いたような味で,その分チーズが前に出ています。

 チーズの風味があるけれど,しつこくはない。

 この冬の一押しです(^^)

 また太っちゃうな〜(^^;;

2014年12月18日木曜日

美味しいコンビニ 1

 毎年,冬になると7-11に現れる「りんごのデニッシュ」。
 アップルパイのようにサクサクして,アップルパイより爽やかな甘酸っぱさ。
 私はこれが大好きで,毎朝の通勤途中に必ず買ってしまいます。


 続いて,年末・年始になるとなぜか必ず出現する「ガレット・デ・ロワ」。
 年が明けると,ホールタイプが800円ぐらいで手土産風に売ってます。

 これも美味しいんだけど,「りんごのデニッシュ」と並んでいると・・・負けてるなあ。
 あくまでも私の好みです(^_^;)








2014年12月17日水曜日

「アナ雪」エルサとダース・ベイダー

 2014年の映画,最大のヒットといえば,文句なしに「アナと雪の女王」だ。

 中でも劇中歌「Let It Go」は,大ヒットした上にYouTubeでも公開されているから,観たことがない人の方が少ないのではないか。





 パワフルな歌声に乗って氷の城が作られていく,そのめくるめく映像と,エルサの可愛らしさとセクシーさが同居した(体の線は,手塚治虫が描く美少女にそっくりだ)姿に圧倒される。


 美しい映像に見とれていると,これは「エルサが氷の城に引きこもる後ろ向きの場面」であることを忘れてしまう。


 エルサが「The cold never bothered me anyway!」と捨て台詞を残してドアをバン!と閉めたところで私はハッと我に返り,そうだ,これは悲しい場面なのだと思い直した。




 松たか子が歌う日本語版「ありのままで」もいい歌だし,上手く訳したものだなと思うが,元の「Let It Go」とはニュアンスが異なる。


 「ありのままで」は,悩みやハンディキャップを抱えた人が,もうコンプレックスは捨てよう,本当の自分を隠したりしないで堂々と生きるんだと前向きに歌っているように聞こえる。


 それに対して「Let It Go」は,いい子になれなんて私には無理,私は自分の思い通りに生きるのよ,と,厳しい親の躾に反発した娘が家出した歌と読み取ることができる。


 こちらの方が,共感できる人は多いだろう。親と子の確執は,どの時代の,どこの国にもあることだから。


 余談だが,周囲の期待に応えられない女王というと,ピクサーの映画では「バグズ・ライフ」がある。「トイ・ストーリー」のおもちゃたちから「モンスターズ・ユニバーシティ」のマイクまで,「頑張ってるのに上手くいかない人たち」を生み出すのはピクサーのお家芸だ。だから,ピクサーは最高なのだ。


 歌っているエルサは,初めは暗い色の衣装を着て,暗い表情をしているが,歌が進むにつれて妖艶な美女へと変貌していく。





 地方のお嬢様が家出して,都会で夜の蝶として開花する感じだ。


 清楚な女王様が,わずか3分で妖艶な魔女に,ダークサイドに堕ちていくのだ。そのダイナミックさ,鮮やかさは見事だ。見とれるしかない。


 見とれながら,ふと「自分が持て余すほどの力をもっていながら,周囲から認められない悲しさとともにダークサイドに堕ちた」,有名な人がいた事に気付いた。


 ダース・ベイダーである。





 エルサはダース・ベイダーだったのだ。


 ダークサイドに堕ちたベイダーを改心させたのが息子のルークなら,エルサの凍った心を解かしたのは妹のアナだ。


 そもそも,ベイダーは師匠とのコミュニケーション不全が原因でグレてしまったのだった。そして,エルサが引きこもったのも,原因はアナとの心のすれ違い,コミュニケーション不全だった。





 しかし,ベイダーとエルサには大きな違いがひとつある。


 純情なアナキンがダークサイドに堕ちるまで,エピソード1から3までの3本の映画,合計6時間半も要したのに対して,エルサはわずか3分,映画の冒頭から数えても30分ほどである。


 パダワンだの評議会だの,「パドメは僕のことがわからなかった」だのと,グズグズしながらのベイダー誕生シーンでは,とてもEP4での憎々しくも強いベイダーと同一人物には見えませんでしたよ(T_T)


 それに比べてエルサの堕ち方の鮮やかなこと!これぞ映画の醍醐味という陶酔感があった。


 ジョージ・ルーカスは「アナ雪」を観て反省するべきだ。


 今度のスター・ウォーズはルーカスの手を離れてディズニーに移った。


 期待してますよ(^^)


2014年12月15日月曜日

嬉しい話

 今日,「もうすぐ家に帰る」と電話したら,「びっくりしたよ~!」と妻の興奮した声。

 今日は,通っている障害者訓練施設の給料日。

 妻は,施設内の清掃などの訓練を受けています。

 今日は,1か月の働きに対する報酬がもらえる日。

 10月分は,「日給360円」だったのが,
 11月分は「日給700円」に跳ね上がり,17日働いて11,900円ももらえたと(^^)

 さらに,ボーナスももらっちゃったと(^^)



 ただし,毎日のお昼(給食)が650円なので,お昼代で給料はなくなります。



 施設の利用料(1割負担で12,000円ぐらい)も払うので,ボーナスを除けば赤字なのですが,


 給料を上げてもらえた。

 働きを認めてもらえた。


 これが何より嬉しいわけです。

 認めてもらえた記念に,ボーナスの半分ぐらいは(収支は赤字になっても)お小遣いとしてあげなきゃと思ってます。

2014年12月10日水曜日

食わず嫌いだった映画 その2「クレヨンしんちゃん バカうま!B級グルメサバイバル‼︎」

 映画版「クレヨンしんちゃん」は,「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」あたりまでは観たけどその後は・・・という大人は多いと思う。

 私も同じだ。「戦国」までは公開される毎に劇場に足を運んでいた。

 しかし,原恵一という優れた作家が監督を退いてからの「クレヨンしんちゃん」は,ギャグもストーリーも行き詰まりが感じられて退屈で,観る気がなくなってしまった。



 今年,「逆襲のロボとーちゃん」の劇場公開とともにレンタル店に並んだ「B級グルメ」がなかなか面白いという評判を聞いた(読んだ?)ので,本当に久々に「クレヨンしんちゃん」を観てみることにした。



 舞台はいつも通りの春日部。
 ストーリーは,B級グルメのお祭りを蹂躙しようとするA級グルメのテロ集団を撃退するために,かすかべ防衛隊の5人が「秘伝の焼きそばソース」を焼きそばの達人に届けようと奮闘するというもの。
 テロ集団の首領も部下も変態というところまで,「クレヨンしんちゃん」のフォーマットに忠実である。

 ただ,ほとんどのしんちゃん映画が野原一家の活躍を中心に据えているのに対して,本作は親から離れた「かすかべ防衛隊の2日間に渡る冒険」になっているところが違っている。

 これがよかった。

 図らずも親元を離れ,子どもだけで森の中の一夜を過ごすかすかべ防衛隊。

 幼稚園児にとって,これほど過酷な冒険があるだろうか。

 「クレヨンしんちゃん」だから陰気な展開にはならないが,暗い森で野宿する姿を観るだけでハラハラしてしまう。

 自分が親のような気持ちになって,「がんばれ!」と思ってしまう。

 すっかりキレを取り戻したギャグに笑いながらも,手に汗を握っていた。



 いつもの通り,変態が改心してハッピーエンド。

 その後のエンドクレジットで,家に帰って大泣きしながら親に飛びつくまさおくんを見て,不覚にも泣いてしまった。

 「よかったね(^^)」

 バックに流れていた「RPG」という曲も,iTunesで購入してしまった。

 90点。

2014年12月9日火曜日

食わず嫌いだった映画 その1「ラストスタンド」

 カリフォルニア州知事を辞めてから,借りを返すかのように次々と映画に出演しているシュワ。
 筋肉バカアクションはもういいよ,と敬遠していた。

 暇だったので,WOWOWで録画しておいたものを観たのだが・・・

 面白かった。

 基本は大バカ映画だ。

 敵役の麻薬王が,アメリカからメキシコに逃亡するために,わざわざ飛行機を降りて1,000馬力のスーパーカーに乗り換えるとか(車が好きだからという理由),そのスーパーカーが一晩中飛ばし続けても全く給油しないとか,
 極めつけは,シュワの部下であるカウボーイハットのおやじが,相手のミサイル攻撃を受けても煙の中から無傷で立ち上がるとか(なぜ助かったかの描写はなし),とにかく無茶苦茶である。

 このいい加減さは,シュワが若い頃の「コマンドー」にも似ているが,あの頃の筋肉バカ映画よりもなぜか心地よい。

 その理由は,シュワが年をとって「少し弱くなった」ことにあるようだ(ターミネーターよろしく店のショーウィンドーを吹き飛ばして倒れたシュワがしばらく立ち上がれず『年だなあ』とボヤく場面が秀逸)。

 どんな役をやっても「無敵」であることが前提だった過去に対して,「ラストスタンド」のシュワは,保安官として優秀であるが無敵ではない。

 かつての漫画的な無敵ぶりを,件のカウボーイハットのおやじたち,正義の味方チームで少しずつ分担しているのである。

 強さを分担することで,シュワのユーモア演技に味わいが出ている。


 最後は,見るからに優男の麻薬王と素手の殴り合い。

 無敵ではない,人間らしいシュワの勝利を観て,溜飲が下がった。

 気楽に観られる西部劇で,食わず嫌いせずに早く観ておけばよかったと思った。

80点。

月曜日にはレトルトカレーを食べよう 第13回

 前回で辛いカレーには懲りたはずなのに,寒いせいか,つい手を出してしまった

「グリコ 炎のカレー職人 燃える辛さ大辛」
安い!


 パックを開けても,大辛を感じさせるスパイシーな香りはしない。

 皿に盛りつけても,大辛の雰囲気は感じられない。

 ところが・・・

 一口食べた瞬間に,「からっ!」と声が出るような刺激に襲われた。

 一口目の辛さは,前回の「10倍・20倍」を上回る強さだ。


 辛さの緩和のために用意した いかのこうじ漬け も,あまり役に立たなかった。


 しかし,食べ進めるとカレーの旨味が感じられるようになってきた。

 私が好きな「ハウス ジャワカレー 辛口」によく似ていて,日本の家庭的なカレーの味がする。 

 ただ辛いだけのカレーではなかった。美味しい。

 合格!!!


 カレーを温めた残りのお湯で,茶碗蒸しも温めた。

 体はポカポカです(^^)

2014年12月3日水曜日

砂の器

 もうDVDが擦り切れるほど(擦り切れない)繰り返し観た名作だが,ブルーレイ版が出ていたので購入。

 もしかしたら,私は「七人の侍」よりもこっちの方が好きかも,日本映画でいちばん好きかもしれない。


 「八甲田山」と同じスタッフなので,オープニングは同じような雰囲気。
 野村芳太郎・橋本忍はこのあたりがキャリアのピークではないだろうか?
 音楽を聴くだけで泣きそうになる。

 丹波哲郎の落ち着いた演技がいい。晩年は,霊界代表の変な人というイメージが定着してしまったが,立派な役者だ。

 森田健作の,清潔感溢れる若々しさがいい。

 緒形拳の,愛敬のある優しさは,この人独特のものだ。

 そして,加藤嘉!
 息子と二人の旅立ちから,息子をかばおうとしたのか「そんな人,知らねえ!」と叫ぶ終盤まで,涙なしでは観られない。

 もちろん,芥川也寸志の音楽なしでは,この映画は成立しない。


森田「和賀は,父親に会いたいんでしょうね」
丹波「そんなこと,決まっとる!彼は今,父親に会ってるんだ」
 終盤まで観てくると,犯人の動機や心情は ややこしくて理解できなくなるのだが,そんなことはどうでもいいのだ。

 論理よりエモーションを優先するのが,橋本忍の真骨頂だ。

 名作です。


2014年12月1日月曜日

月曜日にはレトルトカレーを食べよう 第12回

 今回は,これまでなかなか手を出せずにいた

 グリコ「LEE」の,辛さ10倍と20倍。

 妻の方が少し辛さに強いため,私は10倍,妻は20倍の担当になった。


  箱から取り出すと,10倍と20倍の違いは,下の方の小さな印刷のみ。間違えないようにしないと・・・。


 箱の隅には,日本の有名企業らしい,かゆいところに手が届く配慮が・・・「使用後はここに指を押し入れてたためます」



 パックを開けると,いかにも辛そうな,コショウの香り。
 左が10倍,右が20倍。
 盛り付けると,違いは全然わからない。


 一口食べた瞬間に,口の中が熱くなる。コショウ独特の,即効性のある辛さだ。
 妻の20倍も一口食べてみたが,10倍も20倍も違いは感じない。辛いだけだ。

 マイルドな白菜漬けで舌を休ませながら食べる。

 「辛い」はすぐ「熱い」に,そして「痛い」に変わる。

 火災のような辛さを沈静化させるためだろうか,涙・鼻水・汗などの水分が溢れ出てくる。

 それでも食べ進めると,「修行」とか「拷問」といった言葉が次々に頭に浮かぶ。


 まさに,「からい」と「つらい」は同じ字だった。